加藤浩史展「MAKE TO KNOW」
Make to Know 「知るために、つくる」 この言葉は、私が美術教師として日々生徒たちと向き合う中で感じている、創作することの意味を表しています。 「美術ってこんなに楽しい!」「芸術って本当に素晴らしい体験だ!」「アートってなんだか面白いぞ!」私は常にそう確信し、生徒たちに伝えたいと願いながら授業に臨んできました。 今回の展覧会は、一見すると支離滅裂に映るかもしれません。しかし、私の中ではすべて分かち難く繋がっています。なぜなら、これらの作品はすべて純粋な衝動のままに無目的に生み出されたものだからです。 特に最後に展示する曼荼羅は、私自身が絵画と向き合い、世界を深く見つめ直すプロセスそのものです。画布に定着させる筆致の一つ一つが、私というフィルターを通して映し出された世界の断片であり、それらを繋ぎ合わせることで、これまで知らなかった自分自身や世界の側面を発見する旅でした。 この制作体験を通して得られた喜びや発見を、見知らぬ誰かと共有できたなら、これ以上の喜びはありません。 これらの作品が、ご覧になる皆様にとっての『MAKE To KNOW』のきっかけとなれば幸いです。
2025年7月15日〜7月27日
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