Learn to Create
「創造するために、学ぶ」

この言葉は、アーティストとして生きようともがく中で感じている、学ぶことの意味そのものです。美術の奥深さ、芸術が全てに繋がる体験であること、そしてアートの不可解さ。これらの問いに戸惑い、つまづき、迷いながらも、私は制作を諦めずに生きてきました。展示されている作品群は、私が作品制作のプロセスを学んだ軌跡を示すものです。

4階の展示では、私がこれまでに制作してきた金属の立体作品を中心に構成しています。3階に展示した100号の曼荼羅絵画と呼応するように「立体曼荼羅」をイメージして配置しました。入り口から順路を巡ることで、作品制作における初期衝動へと誘い、中央から「の」の字を描くように鑑賞者の創造力を刺激したいというねらいです。

私は、私自身の独善的な人間性を自覚しつつも、この生において自身の芸術を完成させ、誰かと共有したいと願いつづけてきました。これらの作品が鑑賞者よって再発見され、新たな創造への衝動、『Learn to Create』を呼び起こすきっかけとなれば、この上ない喜びです。

本展は、多くの方々の深いご理解とご支援なくしては実現し得ませんでした。心より感謝申し上げます。