京都河原町の現代の美術・工芸の発表の場|GALLERY MARONIE

現代の美術・工芸の発表の場として、ジャンルは問わず個展を中心に展開。異なった3つのギャラリースペースを持つ京都のギャラリー。

二・五次元-絵画考- FINAL

マロニエでは、ワコール銀座アートスペースとの共同企画としてスタートし、過去30年に渡り以下の立体造形の側面を切り取った展覧会を行ってきました。

1987年 現代作家立体小品展 -ON THE Wall- (地べたからの解放)
1998年 現代作家立体小品展 -浮気のかたち- (重力からの解放)
2007年 現代作家立体小品展 2.5次元 -絵画考- (あらゆる制約からの解放)

立体造形はその素材に制約され、重力につかまり、技法に悩まされる。この制約の中でいかに自由でいられるか。そこからの開放をテーマにし、表現者として挑み続ける現代作家の「今」を展示し続けました。
素材や技法の制約、苦悩を乗り越えた先に生み出される作品にはひきつけられて止まない魅力があります。ギャラリーとしてその魅力をどのように伝えることができるのか…。悩み続ける中で毎回の充実した作品にお褒めの言葉をたくさん頂戴し、新たな展開を予感させる作品たちや膨大な作家との出会いを頂きました。(30年間合計出品作品1254点、出品作家307名)マロニエにとって財産となる展覧会です。この展覧会への出品をきっかけに作品の展開が広がった、今まで出来なかった事へチャレンジ出来た、など作家自身が意義を見出し参加いただけたことも大変な名誉であります。
近年の美術を取り巻く環境 (地球、経済、生活、テクノロジー、情報) は猛スピードで変容し続けています。
30年取り組んできたテーマの先にあるもの、こんな時代にこそ求められる美術とは…難問中の難問ですが、30年を節目に次なる展開をと模索しています。
集大成となる本展、是非ご高覧ください。

 

ギャラリーマロニエ

2017年3月28日〜4月9日

3.28-4F
  • 4F-1
  • 4F-2
  • 4F-3